後部シートについて

着脱可能で、入れ替え可能なVクラスの二列目三列目シートですが、
ハードウェアとして6種類、シート表皮材料、色を考慮するとかなりのバリエーションがあります。

キャプテンシート

日本国内で販売された7人乗り仕様の車両に標準で搭載されているシートです。
一時期販売されていた6人乗り仕様では、二列目三列目ともこのシートが奢られています。
キャプテンシートを三列目に使用した場合、シートを最後端まで下げてシートをリクライニング しても、
シートバックが柱と干渉することがないのが魅力かもしれません。

ベンチシート（右）

右ハンドル車両の7人乗りの三列目、8人乗り仕様の二列目・三列目に採用されているシートです。
左側一座が独立して取り外し可能で、リクライニング は3座独立して可能です。
座面は右側と中央席が一体となっていますが、座面は立体的な形状となっています。
シートの前後調整（スライド）は、シート後ろにあるレバーによる操作が必要で、
着座中の乗員がスライドすることは困難な仕様となっています。

ベンチシート（左）

左ハンドルの車両では、なんと右側シートの座面が独立していて、左側と中央席のシート座面が一体となっています。
（つまり、右ハンドルの車両とは反対）
わざわざ個別でシートを作成するのはベンツなりのこだわりなのでしょうか？

フルフラットシート

2018年以降に販売されたロングボディーの車両の三列目に採用されているシートで、
名前の通りラゲッジとレート合わせることで、ダブルベットほどのフルフラットな就寝スペースが得られます。
フルフラット前提のため、ベンチシートと比べると平板な形状となっています。
また、シートバックは三座一体で、シートバックは標準一の他にフルフラット状態のみとなり、
リクライニング はできないそうです。
シート下には、アンダーボックスがあり、小物を収納することが可能です。

エクスクルーシブキャプテンシート

形状は、通常のキャプテンシートと同様ですが、シートヒータとベンチレーターが設けられています。
これに伴い、床面に設けられた電源コネクタと接続するためのカールコードがあります。
電源の都合上、エグゼクティブシートを三列目として使用することはできないものと思われます。

エグゼクティブキャプテンシート

2020年モデルとして販売されたV220dロング・エクストラロングにオプション、限定販売のV260Lに標準で装備される、
電動シートで、エクスクルーシブシート同様、シートヒータとベンチレータが装備されています。
電源の都合上、エクスクルーシブシートを三列目として使用することは制限があると思われます。

356Speedsterさんからの投稿写真からみると、背面にはシートバックポケット（メッシュタイプ）が
装備されているようです。