Vクラスの車内AP機能
VクラスにはWiFiのアクセスポイント(AP)機能が設けられています。
恐らく、同乗者や車内WiFi機器に対して車両側からインターネットアクセスを提供しよう…
と、いうものだと思われるのですが、根本的な問題があるように思われます。
WiFiのアクセスポイントは、車両メニューのWiFiから、”セキュリティーキーで接続”を選ぶと、
アクセスポイント名と、必要なパスワードが表示されるので、それをWiFiが必要な機器で入力すれば、
車両のインターネットアクセスを共有することができます。
ここまでは、全く問題ないのですが、問題はこのWiFi共有アクセスの元となる、
車両(Vクラス)とインターネットの接続が”Bluetoothのみ”ということです。
Bluetooth接続というのは消費電力が小さい通信(疎受信エリアも狭い)なので、
インターネット共有中、携帯のバッテリーが一気に消費することはありませんが、
通信速度がWiFiと比べると圧倒的に遅いです。
使用感を確認するために、こんなことを試してみました。
私の車両に取り付けたユピテルのレーダー探知機には、WiFi機能があり、
通常はスマホとのテザリングにより、起動時に取り締まり情報など各種データが更新されます。
通信の接続経路は、下図の通りとなります。
スマホは、Bluetoothでコマンドシステム(あとはMeアダプター)と通信を行うとともに、
WiFiでユピテルのレーダとも通信を行っています。
車内AP機能を使うと、下図の通りの通信経路となります。
やってみた結果:
通信は問題なくつながりました。
エンジンを起動すると、ユピテルのレーダー探知機の自動更新も問題なく開始されました。
ただし、更新に時間がかかる!!
普段なら、自宅を出て最初にある住宅街内の交差点までには更新が終わるものが、
住宅街の交差点をいくつか抜け、通りに出て最初の信号をすぎ…
体感では10倍くらい時間がかかったように思われました。
その後ネットで調べたところ、BluetoothテザリングとWiFiテザリングでは、
やはり10倍以上の通信速度さがあるとのことだったので、体感通りの結果だったのだと思われます。
通信関係の技術の進歩は目まぐるしいものがありますが、2015年登場したVクラスの通信環境が、
接続方法としてBluetoothだけというのは、時代遅れのような気がします。
恐らく、これがコマンドシステムのApp機能(といっても、インターネットラジオと天気予報しかありませんが)の、
起動に異様なほど時間がかかる原因と思われます。
ところで、MBUX付きのVクラスのインターネット機能は、スマホのテザリング?(Bluetooth or WiFI or その他?)、
それともSIM内蔵なのでしょうか?
ごぞん位の方おられましたら、情報提供願います。
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