Vクラスの乗り心地について
商用車的とかと揶揄されることが多いVクラスの乗り心地ですが、背高のミニバンとしてはかなり上出来のものだと私は感じています。
乗り心地の評価というのは、計測装置でも使わない限り官能評価となってしまい、個人の主観によるものになってしまうので、”何かとの比較”となります。
私の場合は前車であるエスティマHybridとの比較となります。
モデルチェンジされずに、長寿モデルとなっている三代目(現行)エスティマなので、設計がかなり古い車との比較で更には乗っていた約7年9万キロの経年劣化もある車との比較になるので、参考程度に考えていただけると幸いです。
尚、前車のエスティマには前後にD-Teck製のボディーダンパーを取り付くていたので、標準状態よりは乗り心地が改善されているハズの車両です。
まず、私の車は標準ボディーの220dなので、タイヤは17インチ(225/55R17)で標準装着されていたタイヤはHankok製のVentus Prime2(ハンガリー製)でした。
更にアジリティーコントロールでは常に”C”(コンフォート)に設定した状態での比較になります。
市街地走行:
低速で走行して段差を乗り越えた場合の突き上げ感は、前車エスティマの方がキツかったと感じています。Vクラスはホイルベースが長いためか、段差のいなし方はスムーズに感じます。
しかし、1名乗車の状態では、時折エスティマと同等の突き上げ感を感じることがあります。多人数乗車の際、そのように感じたことはないので、後軸荷重が軽い場合、場合によっては後ろが弾むようなことがあるのだと考えます。
ちなみに、このような突き上げが起きた時、Vクラスの姿勢は何事もなかったように安定していますが、エスティマではハンドルに多少の振動が発生していました。
高速走行:
車幅1.9m, ホイルベース3.2mというワイドトレッド、ロングホイルベースから成せる技なのか、Vクラスの高速道路でのハンドリングは秀逸で、嫌な周期的な横揺れや腰砕けのフラフラ感も発生せず、乗り心地は快適そのものです。
乗り心地の可否というのは、どのように伝えれば良いのか難しいのですが、少なくとも3代目エスティマに長らく乗ってきた私も私の家族も、Vクラスの乗り心地が悪いとは感じておらず、むしろ前車より良いという評判となっています。
このことは、タイヤ、サスペンション、ボディー剛性だけでなく、造りの良いシートによる影響もあるのだと思われます。(リクライニング量は狭いですが)
乗り心地を文章でお伝えすることは、非常に難しく、個人の主観や好みも入ることなので、是非ご興味のある方は、試乗されることをお勧めいたします。
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