VW Multivan T7

予告されていた通り、6/10フォルクスワーゲンからMultivan T7が発表されました。
ドイツ本国では、V-Classの一番の競合車種なのですが、どいういわけかVW日本はT4以降日本市場に導入はしていません。
（本国の販売が、商用車部門の販売であることが原因かもしれません）

https://uk.motor1.com/news/513306/2022-volkswagen-t7-multivan-debut/

今回発表された新型Multivan(T7)は、FFベース(Hybrid, 4WDも設定）で、外見も日本でも馴染みのある、ごく普通？のミニバンスタイルです。
ショーモデルのツートンですが、オレンジメタリックの塗色のせいか？、同じような色をイメージカラーとしていた、
かつての日産セレナのように見えてくるところもあり、VWらしくいかにも無難なデザインなのだと思います。

動力系以外の目玉機能として、マルチファンクションテーブルと名付けられた、フロントシートからリアシートまで、
スライドする折り畳み式テーブル、取り外すことなく対座可能な2列目席回転シートがあるようですが…
日本市場からみると、それほど目新しい機能ではないですね…

写真を見て、少し気になったのが、運転席・助手席と比べて、2列目・3列目シートが小ぶりであること。
シートベルトがシート内蔵でなく、ピラーに設けられていること。
（三列目中央だけ、シート内蔵シートベルト）

シートに関しては、市販バージョンでは、より多くのバリエーションが出てくるものとは思われます。
なにせ、VWのMultivanといえば、ドイツ近隣諸国では、警察の兵員輸送車？として、一番のシェアを誇っているので、
重装備でガタイが大きな景観が小ぶりなシートで移動するとは思えないので…

運転席周りも、極オーソドックスなデザインで、
個人的には最近のMBのタブレットのようなインパネよりは、こちらの方が好感を持てます。

本国での販売開始が2022年ということなので、もし日本に入ってくるにしても、
まだまだ先になりますが、実用的な3列目シートが奢られている・走りもそこそこという車が必要なユーザには、
候補の一つとなるのではないでしょうか？
ドイツ在住時にMultivanを運転したことはありませんが、アウトバーンの無制限区間で、
警察車両のMultivan（乗員&機材積載）は概ね、140kphで巡航してましたので、
そのくらいの速度でも快適に移動できるのだと思われます。

登場から6-7年経つW447ですが、日本市場にはOM654のVクラスが導入される気配はなく、
4MATICも導入されずという状況が続いております。
(4MATICは、W447でFRベースのものは構造上右ハンドル化が不可能ということですが、
W447? のFFベースでは右ハンドルでも4MATICが存在しているらしいという情報があります <= 確認中）

国産車に目を向ければ、車の設計理念としてはベクトルが異なりますが、3列目が実用的という点で、
競合車種となる”アルファード”が、恐らく2022-2023にはモデルチェンジを迎えるので、
W447からの乗り換え先としては、候補に入るのかな？などと思っております。

当面は今のV220dから乗り換える予定は無いのですが、思いのほか電動化の波が進んでおり、
車の選択肢がピュアEVしかなくなってしまうようであれば、
その前にエンジン付き（ハイブリッドでも化）の車に乗り換えたいというのが、本音です。

ピュアEVは、電池切れ時の救援や、雪山での電池性能なども心配なのですが、
”エンジン音がしない”というのが、何より車を運転している気分になれず敬遠しております。
（加速感は良いのですが…耳で加速感をあじ会えないのが何とも…）